ノニの栽培方法について
ノニ栽培の世界的第一人者である農学博士のシャルル・ガルニエ博士直伝の解説です。
繁殖
ノニの繁殖は、優勢生殖(苗・種)と無性生殖(生垣、とり木*1または、根部分のとり木)の方法があります。(*1)枝を地面に押し上げて覆土し、不定根を発生させて親木から切り離す繁殖法。無性生殖の方法では、直根を生じる発育はしません。そのためこの方法を用いる場合には、経済に損害を与える強風の時期は、とり木が倒され、また集中単作農業の開拓時には、これらは取り外されます。そのため、有性生殖(種・苗)での方法にて繁殖をさせます。
種子の加工
果実は沢山の種子を作り出しますが、発芽に結びつくには難しい場合もあります。1キロ内に約40,000の種子を見つけることができます。しかし種子を獲得するためには果実を、こし器に入れ果肉に付いている種子を水の中で洗い水切りをして、種を取り出す方法が適しています。また、発芽を早めるには3~6ヶ月を必要され、先に述べたノニ成熟期段階の、5段階目にあたる果実を使用します。この5段階目の果実を、濃度30%の塩酸の入った水に肉種皮を柔らかくするために浸します。この方法は、発芽を早めるために使います。このままの状態で、20分位放置しておきます。そして、苗床に寝かせる前に2~3日間の間ペーパータオルに包み乾燥させます。しかし塩酸は、肉種皮、果実の品質を低下させます。
また他の方法としては、柔らかくなった果実をバケツの中に2~3日の間入れ、そしてこの果実をパテ状に潰して、苗床に寝かせるやり方があります。
種蒔き・苗付け
種蒔き・苗付けの土台作り表1:ノニ苗床の土台作りの方法
川の砂 | 泥炭 | 鉢、混合土 | |
---|---|---|---|
種1 | 割合1 | 割合3 | |
種2 | 割合1 | 割合3 | |
苗の移植 | 割合1 | 割合3 |
鉢の植え替え
より大きな鉢に植え替えの際は、植物の成長に刺激を与えるために12-12-17-2で、少量の科学肥料の燐塩酸を加えた下層土を混入します。必要に応じて水を与えます。根付
植物が約20センチメートルに到達したら、土壌への移植をします。病気・有害物と寄生物
ノニには、「ありまき」や「アブラムシ」の種類の害虫が発見されます。一般的な固有名詞では、「ワタアブラムシ」、「メロンアブラムシ」と呼ばれています。この害虫は、多食亜目でコーヒーの木にも見つけられ、またアオイ科(ハイビスカス)、ナス科(トマト)、ウリ科(メロン)に寄生する虫です。この害虫は、葉の裏側に見つけられ、乾期に繁殖をして、強い雨により姿を消していきます。この害虫は、若い葉の形を変形させ、害虫によって作り出される甘露で蟻を引き寄せる原因になります。ありまき、アブラムシはテントウ虫の捕食となります。キノコ・種類
湿り気や水に浸された場所は、ノニはキノコによって病気を誘発され、果実や葉の発育成長が妨げられる原因となります。線虫類
ノニは線虫類の攻撃に対して弱いため、病因を移す原因となる農業用地を使用する際には用心が必要となり、可能であれば石ころの多い土壌への植え付けが望ましい。細菌
ノニは、非常に農耕細菌に対して敏感な性質を持つため、発育不全や病気の原因となる根の病気類「*えい瘤」には注意が必要となります。(*他生物の寄生などの刺激で植物体にできる異常発生部分。[昆虫/ゴール・虫瘤・虫エイ・菌類/菌えい・菌瘤])
こうした「えい瘤」の発生を防ぐためにノニ根の調査が行われ、農耕細菌解毒剤、放射細菌解毒剤の使用をすることが有効であるということがわかりました。放射細菌解毒剤を使用する場合には、植え付けの前に解毒剤に浸す方法を取りますが、容器内等で感染のリスクを伴うことが予想されます。