佐藤可士和さんというデザイナーに刺激を受けた話

タヒチの魅力と私の起業ストーリー

いつもお世話になっております。日本のノニジュース・パイオニアの河野一郎です。

2003年、私は35歳で紆余曲折ながら20歳の頃に描いた夢の一つが叶いました。それは、独立して社長になること!

やっとのことで起業し法人の会社を設立することができました。実に15年を要しました。実は28歳の頃に一度、個人事業主としてチャレンジするも、たったの2年ほどで大失敗し、こっぴどい傷を負いました。周りの人にものすごく迷惑をかけましたし、人間関係もボロボロになり、気持ちもすごく落ち込みました。30歳の時のことでした。

でも、その経験から学ぶことも多かったですし、このままでは終われないという気持ちだけは強く強く残っていました。チャレンジして良かったと思っています。

タヒチと運命的な出会いをし、タヒチに惚れ込んで会社を興して今度は自社商品を作るメーカーというポジションで市場に参入。そうすると、ブランドという言葉や概念が気になってきます。ロイヤルタヒチというブランドも私なりに考えて、外部のデザイン会社に協力してもらってロゴデザインが完成したのでした。

デザイナーという職業のプロフェッショナルな方々との接点は初めてでしたが、日々の打ち合わせから見えてくるコンセプト作りなどとても刺激を受け、僕なりにブランドとかデザインということに敏感になっていきました。

そんな中で、その頃から(今現在でもそうですが)日本で注目されて来た、僕のアンテナにも引っ掛かって来た人物、それが佐藤可士和というデザイナーでした。

佐藤可士和 彼の作品はブランドロゴだけに留まらず、さまざまな形でデザインのことを仕事にし、語っていました。私は書籍を読み漁ったり、彼がフューチャーされたテレビ番組を見たりして、デザインの情報を蓄積して学んでいきました。

ある時、彼をフォーカスしたテレビ番組の中で、彼の事務所(スタッフと一緒に働いている場所)の風景を見て、すごく驚きました。

いわゆる日本の一般的な会社の事務所の風景と全くかけ離れたものだったのです。部屋には一枚板の大きな大きなテーブルがあり、テーブルの上には何も乗っていない状態です。パソコンもないし、書類棚もないし、筆記用具立てもないし、全く何もない。そして、デスクの下にはキャビネットすらない。本当に何もない。椅子はあったかな?でも、椅子も常にある訳ではなく、デスクで作業する必要が生じた時に、持ってくるというような感じでした。

書類とかどうしているのだろうと思っていたら、壁に張り付いた引き戸のようになったシンプルで美しいフォルムの棚に保管しているのです。そして、当時これまた驚いたのが、書類は個人個人が分けて保管している訳ではなく、プロジェクト毎に、あるいは取引先毎に、ファイルボックスのようなものに分けられている様でした。

もう本当にびっくり仰天でした。2007年頃の話です。2020年代のIT化がさらに進んだ時代だとそんなに驚くほどではないのかもしれませんが、当時の私にはものすごい衝撃的なことだったのです。

その光景を見てから、私は空間の整理整頓に興味が湧き、自社でもできるだけ生産性が上がるように社内をスッキリとさせるように改善をしていくきっかけとなったのです。

禅の師匠からも3S、整理・整頓・清掃のことを教わり、徐々にこのコンセプトへの行動は加速していきました。

師匠から教わった定義は、次のようなものです。
整理とは、いらないものを捨てること
整頓とは、必要なものがいつでも誰でも取り出せる状態にすること
清掃とは、綺麗な状態を維持すること

以来、このことを徹底的に行い、現在の私の住まいはものすごくスッキリしています。

うちに遊びに来てくださった方々は皆さんご存知ですが、居心地の良い空間ですねと言っていただくことが多いです。

指摘されるまで気付かなかったのですが、ミニマリストとかシンプリストとか言うそうですね。

整頓にはとてもこだわっていて、僕の代わりに今日から生活することになったら、全員が迷わずにどこに何があるのかがすぐに分かって快適に暮らすことができると言う自信だけは、ものすご〜くあるのです(笑)

と言うことで、私は毎日快適に過ごせて、毎日ゴキゲンなのでありました(笑)

日々の暮らしの中にちょっとした良い習慣を積み重ねて行くことで、やがては叶えたいことすら成し遂げてしまうことになっていく。

質の高い人生を過ごすことは、何にも代えられない幸せだと思うのです。

豊かで充実した暮らし、楽園生活(QUALITY OF LIFE)

まるる〜♪(※2)

(※1)タヒチ語で、おはよう、こんにちは、こんばんはの意味。→「 IA’ ORANA♪」

(※2)タヒチ語で、ありがとうございますの意味。→「MA URU’URU♪」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。